年収アップを目的として転職する人が増えています。しかし、具体的にどんな行動をとればいいのか分からない人が多いのではないでしょうか。

「どれくらいの年収アップが見込めるのか知りたい」
「年収アップのために何をすればいいのか」
上記のように悩んでいる方もいることでしょう。

そこでこの記事では、転職で年収50万アップを目指すための方法を解説していきます。

年収アップを目指すコツや、注意点などにも触れていますので、これから転職を目指している方はぜひ読んでみてください。

転職時に年収が上がる割合

年収アップの割合と相場について詳しく見ていきます。

どのくらいの年収アップを目指せばいいのか参考にしてください。

転職時に年収が上がる割合

厚生労働省が公表している「令和2年転職者実態調査の概況（p17）」によると、転職時に年収が上がった割合は39％となっています。

また、「増加した割合」ー「減少した割合」をみると、20歳以上49歳以下の年齢階級ではプラス、15歳以上19歳以下と、50歳以上の年齢階級ではマイナスとなっていました。年齢別のデータは以下の表の通りです。

年収変化の年齢別割合

年齢階級	増加した割合	減少した割合	「増加した」ー「減少した」ポイント
15～19歳	8.8%	86.0%	-77.2
20～24歳	46.5%	33.2%	13.3
25～29歳	46.3%	33.0%	13.3
30～34歳	48.6%	32.8%	15.8
35～39歳	40.6%	37.7%	2.9
40～44歳	41.7%	37.4%	4.3
45～49歳	39.7%	32.5%	7.2
50～54歳	27.0%	53.2%	-26.2
55～59歳	32.1%	49.9%	-17.8

つまり、年収を増加した割合が高いのは20～34歳までの年齢で、半数近くの人が年収をアップさせています。

転職年齢が50歳を超えると、年収が減少した人の割合が半数近くに増えていることも特徴的です。

年収アップの相場は5～10％

転職による年収アップの相場は、前職の5～10％増が相場だと言われています。どれくらいの年収アップが期待できるかは、企業のニーズに応えられるだけのスキルや経験を持っているかで変わってきます。

ただし、転職さえすれば必ず上がるわけではありません。特に、未経験からのキャリアチェンジでは、前職の70～80％まで下がることもあるため注意しましょう。未経験分野へ転職する場合には、将来の展望まで考えた選択が重要です。

転職で年収50万アップを目指す際のコツ

転職活動でどのように転職先を選べばいいのかを解説します。

効率よく進めて年収50万アップを目指しましょう。

スキルや経験を活かした転職先を選ぶ

転職先の企業が一番期待していることは「即戦力」として活躍できるかということです。そのため、転職活動でのアピールは相手企業のニーズに合わせた内容にすると、年収交渉が進めやすくなるでしょう。

そのため、自分のスキルや経験を活かせる転職先を見つけることが大切です。自分の市場価値を把握してから希望する年収を提示してください。

また、現職が年功序列制度の会社なら、成果主義の会社への転職もおすすめです。インセンティブ制度の会社や、実績さえ出せば昇進できる会社で活躍できれば、年収の大幅アップも見込めるでしょう。

希望条件を絞りすぎない

転職先を選ぶ上で大切なのは、条件を絞り過ぎないことです。あまり欲張った条件を設定してしまうと選択肢が狭くなります。

転職の目的は「年収アップ」「やりたい仕事」「キャリアアップ」などがありますが、すべての条件を満たす仕事を探すと転職のハードルが高くなってしまいます。

たくさんの希望条件がある中で優先順位を付けて、自分にとって重要なことを見定めたうえで求人を選んでください。

転職エージェントを利用する

年収アップの方法として転職エージェントを利用するのもおすすめです。企業との交渉を代行してくれるため、自分からは切り出しづらい話も円滑に進めてくれます。

基本的に年収交渉するのは内定後です。業界ごとの相場や流れを理解しているため、現実的な範囲で年収アップを交渉してくれます。

自分で交渉するよりも、転職エージェントを頼ったほうが年収交渉の成功率は高まりますので、ぜひ転職エージェントに登録してみてください。

転職で年収50万アップを目指す際の注意点

年収アップを目的に転職する際の注意点について説明します。

「年収が高い状態を維持できるか」「労働条件は適切か」が大切です。

一時的な年収増加ではないか確認する

入社したときに提示された年収の通りだったとしても、その後の評価により年収が下がってしまうこともあります。企業の期待以上の活躍ができなれば給料が下がるケースもあるのです。

また、前職と比べて年収がアップしたとしても、昇給がないまま何年も経ってしまうと生涯年収でマイナスになることもあります。そのため、転職先の評価制度をよく確認しておきましょう。

他の条件が合っているか確認する

年収のみを条件に転職先を決めてしまうと、思わぬデメリットに気が付くこともあります。年収をアップできたのはいいが、50万アップでは割に合わないくらい仕事量が増えてしまったというケースです。

自分が許容できないレベルでの仕事量があるなら、その仕事を続けていくのは難しいため、早期退職のリスクが高くなります。

企業・求職者の両方が損をしますので、事前に給料面以外の条件に付いてもよく調べておきましょう。自分の中で譲れない条件を決めて転職活動を進めるようにしてください。

まとめ

転職で年収50万アップを目指す方法について解説しました。年収が上がりやすい年齢は20～34歳までが最も多く、年齢が上がるほど割合は下がっていきます。また、前職から5～10％アップが年収アップの相場です。

転職で期待されるのは「即戦力」ですので、自分のスキルや経験を活かせる転職先を見つけてアピールしましょう。

転職エージェントであれば、求人の紹介から企業との交渉まで代行してくれるため、自分で交渉するよりも成功率は高くなります。無料で登録できますので、ぜひ利用を検討してみてください。