生活にはお金が欠かせないため、年収がどれくらいあればいいのか知りたい方は多いでしょう。将来設計をしている20代の方は、どれくらいの年収を目指せばいいのか考えているかもしれません。

そこでこの記事では、平均年収のデータや20代が目指すべき年収、年収をアップさせる方法について解説します。年収がどれくらいあればいいのかは生活スタイルによって違うので、自分にとって必要な年収を考えることが大切です。

この記事を参考に、年収がどれくらいあればいいのかを考えていきましょう。

年齢階層別・地域別の平均年収を紹介

国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」によると、2022年の平均年収は458万円でした。ここでは、「年齢別」「地域別」に分けて平均年収を紹介します。

年齢階層別の平均年収

年齢を5歳ごとに区切った「令和4年分 民間給与実態統計調査」では、年齢階層別の平均年収は「55～59歳」にかけて上昇していることが分かります。ただし男女差があり、男性はピークの「55～59歳」で546万円になる一方で、女性は「25～29歳」から「55～59歳」にかけて300万円台で推移しています。

年齢	平均給与
19歳以下	124万円
20～24歳	273万円
25～29歳	389万円
30～34歳	425万円
35～39歳	462万円
40～44歳	491万円
45～49歳	521万円
50～54歳	537万円
55～59歳	546万円
60～64歳	441万円
65～69歳	342万円
70歳以上	298万円

地域別の平均年間賃金

厚生労働省が行った「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、平均年間賃金（※）が全国平均以上だったのは、東京都、神奈川県、大阪府、愛知県、兵庫県の6都府県でした。3大都市圏で平均賃金が高い傾向にあることが分かります。ただし、都市部では物価や家賃相場が高いため、「賃金が高い＝生活水準が高い」とは言えません。

※国税庁の「令和4年分 民間給与実態統計調査」とは、金額の定義が異なります。

都道府県	年間平均賃金
東京都	375.5万円
神奈川県	335.6万円
大阪府	330.9万円
愛知県	312.6万円
兵庫県	312.3万円
全国平均	311.8万円

20代が目指すべき年収とは

先ほど紹介した平均年収のデータを踏まえて、20代はいくらを目指せばいいのでしょうか。必要な年収を考えるときのポイントをお伝えします。

それぞれの生活スタイルによって異なる

年収がどれくらい必要かは、一概には言えません。独身、既婚、子供の有無のほか、住む地域などによって必要な年収は異なるからです。

どんなことにお金を使うのかも人それぞれ違います。そのため、自分にあった「必要年収」を考えることが大切です。「必要年収」については、次の項目で説明します。

自分の『必要年収』を考えよう

必要年収とは、自分の生活スタイルを送るために必要な年収のことです。どれくらい収入が必要かは人によって違うので、自分の「必要年収」を考えましょう。

まずは家計簿アプリなどで、現在の支出を把握することをおすすめします。また、「住まいは賃貸か持ち家か」「何歳までに結婚したいのか（または結婚するのか）」「子供は何人欲しいのか」など、ライフプランについて考えてみるのもいいでしょう。このようにして自分にあった「必要年収」を考えると、目指すべき年収が分かります。

必要年収には以下のような目安を知るための計算式があります。

｛（毎月の支出×12カ月）＋特別支出＋理想貯蓄額｝÷0.8＝必要年収

年収の約20％は、税金や保険料として差し引かれるため、その分を考慮した計算式となっています。自身の支出を把握したら、この計算式に当てはめて、必要年収を求めてみましょう。

今の年収が必要年収に足りない場合の対処法

必要年収が分かっても、現在の収入では足りないこともあるでしょう。必要年収に届かない場合に、年収を上げる方法を紹介します。

転職をしないで年収アップする方法

転職せずに年収をアップさせるには、次のような方法があります。

昇進や昇給は昔から一般的な方法ですが、勤務先によっては難しいかもしれません。資格手当がある場合は、所定の資格を取得すると年収がアップします。

副業は1つの収入源に依存しない働き方で、副収入が得られるだけでなく、自己実現や自己成長にもつなげられます。投資を怖がる人は多いですが、ギャンブルではないので勉強したうえで投資すれば怖がる必要はありません。

転職をして年収アップする方法

収入を上げるには、転職する方法もあります。業界や企業規模で給与水準が変わることがあるため、転職は年収アップの方法としておすすめです。

自分を高く評価してくれる企業に転職すれば、年収アップが可能です。転職エージェントに相談すると、プロ目線でスキルや経験を評価してもらえます。

転職で年収アップを目指すならプロに相談しよう

年収アップを狙う転職には、転職エージェントへの相談がおすすめです。転職エージェントを利用すると専任の担当者がつき、以下のようなサポートが完全無料で受けられます。

1人で転職活動を進めるのが心配な方や、効率的に転職活動を進めたい場合は、転職エージェントを利用してみるといいでしょう。

まとめ

この記事では平均年収のデータや自分に必要な年収を考えるときのポイント、年収アップの方法を紹介しました。年収がどれくらいあればいいのかは、人それぞれの生活スタイルによって異なります。支出を把握したりライフプランを考えたりして、「必要年収」を考えてみてください。

現在の年収が必要年収に足りない場合は、「昇進や昇給」「資格取得」「副業」「投資」「転職」といった方法で年収アップを目指すといいでしょう。年収アップを狙った転職には、完全無料で手厚いサポートが受けられる転職エージェントへの相談がおすすめです。