転職でキャリアの棚卸しが重要な理由!棚卸しのやり方を4段階で解説!

転職活動を始めたら、特に早めにやっておきたいのがキャリアの棚卸しです。転職時にキャリアの棚卸しがしっかりできていると、志望する企業に入れる可能性が格段に高まります

しかし、キャリアの棚卸しは「何の役に立つのか?」「わざわざやる必要があるのか?」「どのようにやればよいのか?」と迷っている人もいるのではないでしょうか。

本当に自分に合う企業・仕事を見つけ未来を切り開いていくために、キャリアの棚卸しは絶大な効果をもたらします。

さらに、棚卸し作業の結果は、自分と企業とのマッチング度合の判断や面接での自己PRにも活用できます。

そこでこの記事では、転職でキャリアの棚卸しがなぜ重要なのか?を明らかにしたうえで、棚卸しの具体的なやり方について詳しく解説します。

キャリアの棚卸しを行って転職活動を前進させましょう。

記事監修

(株)Neutral
代表取締役 杉井俊貴

✅中長期見据えた転職成功へのロードマップを発信
✅IT、SaaS、人材業界、セールス職への転職に強み
✅ハイクラス層の支援経験から中長期見据えた提案に強み
✅20〜30代前半層をメインに転職支援の実績200名超
✅23年:オープンワークから優良エージェント認定
✅22年:急成長企業3社で年間トップエージェント

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そもそもキャリアの棚卸しとは

キャリアの棚卸しは、自分が社会人になってから現在までのキャリア、すなわち仕事のやり方・実績・経験・スキル・気付き・価値観の変化などを振り返り、整理する作業です。

転職時に行われる自己分析では、自分ができること(Can)、やりたいこと(Will)、やらなければならないこと(Must)の3つを掘り下げ、分析していきます。この“Can”を整理する際の基礎となるのが、キャリアの棚卸しです。

また、キャリアの棚卸しをすることによって、自分の強みや価値観が明確になり、キャリアプランを立てやすくなります。

キャリアの棚卸しが転職で重要な理由

転職を成功させるためには、志望する企業が応募者に何を求めているのかよく考えて準備を進めることが大切です。

キャリアの棚卸し作業を行って、自分の持つ経験やスキル、強み、価値観などがきちんと把握できれば、自分が転職可能な業界・業種・企業の候補を絞り込んでいくことができるようになるでしょう。

また、キャリアの棚卸しで自分のことを深く掘り下げておけば、自分の言葉で的確な業務経歴書を作成できますし、面接で想定外のことを聞かれた場合にも臨機応変な対応が可能となります。

転職のミスマッチがなくなる

転職してから仕事を進めていくうえで、企業が求める経験やスキル、価値観などが自分に合っているかどうかは非常に重要です。

キャリアの棚卸しをすることで、自分の強みと志望先企業が求める業務内容等を事前に照らし合わせることができるようになるでしょう。そうすれば、転職後にしっかりと活躍していける企業の選択が可能となり、転職のミスマッチが防止できます。

自己PRのポイントが分かる

キャリアの棚卸しでは、過去に従事した業務について1つ1つ、何が得意と感じたのか、失敗した時の思いは?など、感情面まで立ち入って掘り下げます

何回も洗い出し作業をしていくと、たとえば自分が得意なことは何かについて確信が持てるようになるでしょう。

そうすれば、自分が得意とすることについては面接官に対して自分の言葉で説得力のある自己PRができます。

キャリアの棚卸しのやり方は4段

キャリアの棚卸しは、自分のキャリアを振り返って思い出したことや感じたことを書き出し、言語化していく作業となります。

決まったやり方があるわけではなく、転職サイトや個人ブログなどでもそれぞれの目的に応じた「キャリアの棚卸しシート」が無料で公開されています。

ここでは、簡単で効果があるキャリアの棚卸しのやり方について、記入例付きで具体的に解説します。書き出す作業は、紙に手書きするか、或いはパソコンやスマホに入力するとよいでしょう。

転職時におけるキャリアの棚卸しのやり方は、以下の4段階で進めます。

棚卸しのやり方

【第1段階】直近の1日の仕事を振り返る

【第2段階】書き出した仕事の目的・手段・実績をまとめる

【第3段階】職種ごとにまとめ、一覧にする

【第4段階】自分の強みを見つけキャリアプランを考える

第1段階で直近の1日の仕事を振り返るのは、思い出しやすいからです。慣れてくれば、かなり前のことも思い出しやすくなります。

第2段階で仕事の目的・手段・実績をまとめるのは、志望先企業に応募した際の職務経歴書作成や面接対策に棚卸し結果を活用しやすくするためです。(第2段階)

第3段階で職種ごとにまとめて一覧にすれば、自分の強みや得意なことが見えてきます。

第4段階でキャリアプランを考えると、面接対策になります。

<棚卸しをする際の注意点>

棚卸しに時間をかけ過ぎない

過去の仕事について全部を思い起そうとすると膨大な時間がかかってしまいます。転職活動中は他にやらなければならないことも多いので、今回考えている転職先に関連が強い仕事や思い出しやすい出来事などに絞って棚卸しをしましょう。

自分の強みや得意なことに焦点を当てる

面接でよく聞かれる「自分の強み」や「得意なこと」を重点的に思い起すのをおすすめします。転職者に対して、企業は即戦力を求めていることが多いからです。

直近の1日の仕事を振り返る

先ず、最近の1日の仕事を振り返ります。時間帯で区切って、業務内容、仕事の目的・方法・実績、気付いたことを「キャリアの棚卸しシート【第1段階】」に簡単な言葉で書き出していきましょう。

「気付いたこと」とは、自分の「やりがい」「取得したスキル」「強み」「得意なこと」「苦手なこと」「失敗したこと」「反省点」「不満」などです。自分の思い出したこと、感じたことを書いていきましょう。

「直近の1日の仕事を振り返る」作業では、“思い出す”ことに重点をおいてください。思い出したままに書き出してください。言葉や文章を選ぶとか文章の順番を変えるのは、あとでやるようにした方がよいです。

以下の記入例を参考にしてください。
※棚卸しをする人の職種は「ITエンジニア(AI技術の知識・スキルも有り)」に設定

キャリアの棚卸しシート【第1段階】と記入例

担当業務:AIを活用した無人小売店システムの開発
直近の1日(○年○月○日)

時間帯業務内容、目的、方法、実績、気付いたこと
9:00~12:00 設計方針について検討した。AI無人小売店システム開発が目的。

設計の流れ図を描いて考えをまとめた。  
今後の本格的な設計に向けて、最先端のAI応用技術を学んでいきたい。

チームを組んで、みんなでアイデアを出し合って設計するのは、楽しい。
13:00~15:40発注者に対し、AI無人小売店システムの機能説明をした。

配布したプレゼン資料は昨日準備したものである。

説明の結果、新たに開発する機能について発注者と合意した。

発注者の質問には初め不十分な回答をしてしまった。
そのあとで補足の説明を行えたのは、チームのサポートがあったから。
15:40~17:00部下からの相談に対応。作ったソフトウェアが誤作動して困っているとのこと。解決策をアドバイスした。

自分は技術トラブルを何回も経験しており、対策を考え出すのは得意だ。
トラブル対策は面倒だけれども、やりがいがある。
17:00~22:00
(残業)
発注者への追加説明資料を作った。  

今年に入ってから残業が月60時間もあり、常態化している。

AI分野の知識・スキルを学びたいが、今日も残業があって勉強時間がとれない。残念だ!  

今後もこの会社で働くのがよいのか疑問に感じている。

書き出した仕事の目的・手段・実績をまとめる

まとめ作業(その1)

次に、「直近の1日の仕事を振り返る」作業をして時間帯ごとに思い出したことを書いた表を元に、仕事の目的・方法・実績をまとめます。

まとめ方は、「目的」「方法」「実績」の3項目に分けます。思い出したこと、感じたことの中から重要と考える事項を抽出・整理して、3項目のいずれかに記入していきます。

まとめる作業をしている時に新たに思い出したことを追加してもOKです。

なお、自分が思ったことや感じたことは物事のプロセスに関係しますので、「方法」に分類することが多くなるでしょう。

キャリアの棚卸しシート【第2段階】と記入例:その1

担当業務:AIを活用した無人小売店システムの開発
直近の1日(○年○月○日)

項目 棚卸し結果
目的最新のAI無人小売店システムを開発し、来年3月末までに発注者に納入する。
方法システムに盛り込むべき機能を説明資料に書き込み、開発の全体像が見えるようにした。  

「最先端のAI技術をさらに学ぶ必要がある」と思った。

今後は図や表を十分に使った分かりやすい説明を作りたい。図解スキルを磨いていく。  

残業が月60時間もあり常態化している。今後もこの会社で働くのがよいのか疑問だ。  
実績発注者に説明した結果、開発方針が決定し基本設計を開始できることになった。

まとめ作業(その2)

直近の1日の仕事を振り返って、仕事の目的・方法・実績をまとめる作業に慣れてきたら、「担当業務の全体を振り返る」作業に移ります。

担当業務に携わった過去の全期間を対象としてください。ただし、思い出すのがむずかしい場合は対象期間を1か月、半年、1年などで区切って、業務を振り返りやすくするのもよいでしょう。

記入例を以下に示します。

キャリアの棚卸しシート【第2段階】と記入例:その2

担当業務:AIを活用した無人小売店システムの開発
プロジェクトの期間(○年○月○日~○年○月○日)

項目 棚卸し結果
目的無人小売店で得られる売り上げデータや店内監視カメラからの画像情報を活用して、AIによる需要予測手法を確立し、店舗の効率的な経営を実現する。
方法プロジェクトチームのリーダーに任命され、今回の開発業務を推進した。

海外の類似する開発事例を調査したうえで、社内での議論を繰り返し行い、最新鋭のAI技術を活かした技術開発をやりとげる見通しを得た。

自分は、海外の代表的な無人小売店の仕組みを研究してきた。海外の詳しい技術情報を収集できるのは、自分の強みである。

AI監視カメラの配置、来店顧客情報の収集や商品需要予測手法を本件の発注企業に分かりやすく説明した。

今回の設計に関して発注企業の信頼を得た。

今年になってから新たに習得した画像作成スキルを活かして、店舗内の立体的イメージ画像を作成した。

私の説明は専門用語が多くなりがちである。
実績世界でも例のない斬新なAI無人小売店システムを開発・納入した。

最近は他の企業からの本システムに関する問合せが多く、既に複数社からの受注が決まった。

職歴ごとにまとめ、一覧にする

キャリアの棚卸しシート【第2段階】を1つの業務(プロジェクトごと、会社ごとなどの分類でも可)について作成できるようになったら、これまでに経験した他の職歴についてもキャリアの棚卸しシート【第2段階】をまとめていきます。

これまでの作業を職歴ごとにまとめ、一覧表にすれば、「強み」や「得意なこと」など自分の特徴が浮き彫りになってきます。【第3段階】

キャリアの棚卸しシート【第3段階】の記入例 

以下の「職歴ごとのキャリアの棚卸しシート」を複数つなぎ合わせて一覧で見れるようにしてください。全体を俯瞰して見ることで、自分の特徴が明らかになります。

職歴1: A社業務システム開発部
担当業務:営業支援システムの開発

項目 棚卸し結果
目的営業活動に必要な顧客への提案書・見積書の作成を効率化できる最新のシステムを製作する。
方法プロジェクトチームを結成し、自分はチームのサブリーダーとして活動した。

発注者へのシステムの説明に専門用語を多用してしまい、発注者の理解が得られなかった。失敗だった。チームスタッフに助けてもらい、追加説明をして発注者に納得してもらった。

今回のシステム開発にはプログラミング言語Java、PHP、Pythonの知識をフル活用した。自分は主要なプログラム言語をどれも使いこなせる。

納入後のシステム運用・保守のあり方について発注者に分かりやすく説明できた。

発注者からは、ぜひ納入後もサポートしてほしいと言われた。

システム開発の仕事はやりがいがある。
実績予定よりも早くシステムを完成させ、納入した。

納入後には、システムの運用・保守業務も受注できた。

職歴2: A社業務システム開発部
担当業務:販売管理システムの開発

項目 棚卸し結果
目的発注者の商品販売情報を一元的に管理し、売り上げ実績データを分析して経営戦略作りに活用できるシステムを開発する。
方法AIを利用した最新の需要予測手法を調査し、基礎知識を吸収した。
自分は解らないことを調べるのが得意だ。新しい知識を得るのは楽しい。

発注者へのシステム構築の提案資料作成にはAIツールを使用して、短時間で資料を作り上げた。

本件では、チームリーダーとして活動した。

販売管理は、商品の受け渡しや入出金のやり方・流れなど多数の業務に関係することから、業務の現状について発注者企業の各業務担当者へのヒアリングを集中して行った。

このヒアリングを経験したことで、自分のコミュニケーション力が向上した。
実績販売管理システムを完成させた。

その後、他社から本件に類似する販売管理システムを作りたいとの相談が舞い込んできた。 他社と打合せを重ねた結果、新たな受注を得ることができた。

職歴3: B社AI活用事業部
担当業務:AIを用いた高度なビル管理システムの構築

項目 棚卸し結果
目的最新のAI技術を応用して、ビル内エネルギー効率の向上やビル設備の寿命延長・運用コストの削減を可能にするシステムを構築する。
方法ビルの照明・冷暖房等によるエネルギー消費や建物・設備の劣化診断などの各種データをAIに学習させ、ビル管理の最適化・省力化を実現する。

大型ビルの所有会社から受注したプロジェクトである。

自分は、ビル内エネルギー消費データの分析とAIの学習による最適化設計の業務を分担。チームメンバーの1人として参画した。

マネージメント業務を担当しなかったので、技術的課題に専念することができた。

今は専門分野の知識やスキルの向上を第一に考えている。

以前勤めていたA社で商品の需要予測手法を開発した経験が大いに役立った。
実績予定の期日までにシステムを完成させた。
利益率のよい案件であった。

新たなシステム構築案件を受注・遂行できたことから、社内表彰を受けた。

自分の強みを見つけキャリアプランを考える

【第3段階】で職歴ごとの一覧表を作成したならば、表の全体を見渡して、代表的な自分の強みを5~10個ほど抽出するとよいでしょう。

また、キャリアの棚卸しをすると、「自分がやりたいと思ったこと」「やりがいがあると感じたこと」も自ずと思い起こせますから、棚卸しの結果を活用して自分の将来像を描いていけます

「自分の強み」と「自分の将来像」が見えてくれば、志望先企業が求めている経験やスキルなども考慮に入れたキャリアプランの骨格を作るのが可能になるでしょう。

キャリアプランの骨格をまとめておけば、転職の面接時によく聞かれる「10年後のキャリアプランを説明してください」に対しても自分の言葉で的確な回答ができます。

まとめ

転職時におけるキャリアの棚卸しの重要性と棚卸しの具体的なやり方について解説しました。

自分が社会人になってから積み上げてきた仕事を通じた数々の経験は、自身の転職に当たっての何事にも代えがたい ‟オリジナルな基礎データ” ともいえるでしょう。これらは、企業へのアピール材料になります。

キャリアの棚卸しは、転職時の自己PRや面接対策に直接役立ちます。自分と企業とのミスマッチ防止にも有効です。

また、キャリアの棚卸しをすれば自分の強みや価値観が明らかになり、キャリアプランを立てやすくなるでしょう。

本記事によって、キャリアの棚卸しへの理解が深まれば幸いです。

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