どんなキャリアを積みたいか?転職面接での答え方例文と注意点!

「どんなキャリアを積みたいですか?」
これは転職面接でとてもよく聞かれる質問の1つです。準備が不十分な状態だと、どう答えていいか悩んでしまうでしょう。

実は、この質問、とても重要な意味をもっています。キャリアプランについてしっかりと考えることで、転職で譲れない条件がはっきり見えてくるので、スムーズに転職活動が進みます。さらに、きちんと対策をして答えることで、強いアピールにもつながりますよ。

この記事では、転職面接で「どんなキャリアを積みたいか」と聞かれたときの対策ができるように、聞かれる目的や答える際の注意点、例文などを紹介しています。対策していないと難しい質問ですが、きちんと対策して転職面接でのアピールにつなげましょう!ぜひ参考にしてみて下さい!

記事監修

(株)Neutral
代表取締役 杉井俊貴

✅中長期見据えた転職成功へのロードマップを発信
✅IT、SaaS、人材業界、セールス職への転職に強み
✅ハイクラス層の支援経験から中長期見据えて提案
✅20〜30代前半層をメインに転職支援の実績200名超
✅23年:オープンワークから優良エージェント認定
✅22年:急成長企業3社で年間トップエージェント

転職面接で「どんなキャリアを積みたいか」と聞く目的

企業としては、なるべく長く働いてくれる人を採用したいですよね。キャリアプランを聞くことは、採用後のミスマッチを防ぐ目的が大きいです。詳しく紹介していきます。

企業の経営方針に合っているか確認するため

キャリアプランについての質問は、求職者が理想とするキャリアが会社の方向性と合っているか、を確認するためにされることが多くです。

極端な例でいうと、海外進出の予定がない会社の面接で「海外で活躍したい」というアピールをしても、企業側からすると方向性が合わずミスマッチと受け取られてしまいますよね。このように、経営方針や社風に合っていないと、「早期退職につながるのでは」と思われてしまいます。

一方で、企業の経営方針と自身のキャリアプランの方向性が一致していれば大きな強みにもつながるでしょう。

だからといって、自身のキャリアプランを全て企業に合わせる必要はありません。自身のキャリアプランのうち、その企業の方向と一致するところを特にアピールしていくといいですね。

応募者のキャリアプランが実現可能か確認するため

企業側としては、自社で活躍してもらうことはもちろん重要です。

ですが、それだけではなく、応募者のキャリアプランを叶えられるかどうかについても、考えています。それは、応募者の目標とするキャリアプランを自社で叶えられるのであれば、長く働いてもらえることにつながると受け取ってもらえるからです。

また、キャリアプランを考えるには、今までのキャリアについて振り返ることや、今後の目標を具体的に考えることが必要ですよね。そういったプロセスを踏まえているということで、自己理解ができているという判断につながることもあります。

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キャリアプランの基本的な考え方

ここで、キャリアプランの基本的な考え方を紹介しておきます。

キャリアプランを考える流れは以下のようになります。

キャリアプランを考えるときの流れ

  1. 自分にできることを洗い出す
  2. 自分のやりたいことを明確にする
  3. 目標のためにやるべきことをまとめる

上の順序で考えていくと、自身のキャリアプランを描くことができます。具体的な手法に関しては、以下の記事も参考にしてみて下さいね。キャリアプランの考え方に関して、より具体的に解説しています。

「どんなキャリアを積みたいか」に答える時の注意点

その企業のニーズにも合致するキャリアプランを持っていても、伝え方を間違えるとミスマッチと思われてしまいます。なるべくなら、そういったことは避けたいですよね。
ここでは、転職面接で十分アピールできるように、答える時の注意点をお伝えしたいと思います。

10年後の将来の目標を具体的に挙げる

10年後まで、と長い期間の具体的な目標を挙げることで、目標をもって長く活躍できることをアピールできます。
特に、キャリアプランが企業の方針と合致していれば、企業側としても採用した後のイメージができ、好印象につながるでしょう。

また、企業は応募者が将来をどういったイメージで捉えているのかを知りたいと思っています。
そのため、10年後、難しければせめて5年後までの目標を挙げられるよう、考えてみてください。

目標までの手段を具体的に挙げる

企業の方針と合致する立派なキャリアプランがあっても、それに伴う具体的な手段を挙げることができなければ、上手くアピールにつながらない場合もあります。
例えば、「社長になりたい」というと立派なキャリアプランにも感じられますが、どうしていくのかを聞かれて答えられなければ、無計画や無謀と捉えられてしまうかもしれませんね。

逆に言うと、目標までの手段を具体的に挙げることで、計画性や能力があることを伝えられます。
「何年以内にこういったポジションを目指したい」「何歳までに〇〇に関する業務に携わりたい」など、具体的な数字も含めた内容を話せるといいでしょう。
また、「資格取得に向けて勉強中です」など、キャリアプランの実現に向けて行動していると伝えることで、計画性だけでなく自主性や行動力もアピールできます。

応募先に貢献できることをアピールする

キャリアプランを考えるとき、個人的な夢や目標なども関わってくるでしょう。それ自体は問題ありません。

ですが、転職面接の場でアピールするのは、あくまで企業に貢献できますというキャリアプランにしておきましょう。

プライベートを充実させたいなど、個人的な夢をあまりアピールしてはいけません。この場合ですと、企業からすると「あまり働きたくないのでは」とミスマッチに感じられてしまうからです。

「応募先の企業にとってこんなメリットがあります」という視点をもって、キャリアプランを検討してみましょう。

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「どんなキャリアを積みたいか」の答え方例文

では、具体的にはどのような回答がいいのでしょうか。
基本的には、ご自身のキャリアプランと、企業のニーズをすり合わせた上での回答がいいでしょう。
逆に、アピールしたくても、その企業に合わないことなら言わない方がいい場合もあります。

どちらにせよ、キャリアプランと企業研究の両方が重要になりますね。

OKな答え方例文

今の自分からの延長線の内容で考えると、現実的で客観視しやすいでしょう。実現可能な内容について数字を使って説明することで、説得力や具体性が増します。

貴社で営業の経験を積み、お客様や他の営業スタッフからの意見をまとめ上げ改善点を解決してゆき、35歳までには営業部において何らかのリーダーを務めたいと考えております。また、45歳までには現場も知っているマネジメント人材に成長し、営業部を牽引していきたいです。

具体的に数字を出すことで、ぐっと現実味を感じられます。ただ「リーダーやマネジメント側になる」ではなく、具体的なプロセスも話せると良いでしょう。

企業にどのように貢献できるのかを踏まえた上で、企業とご自身の意見をすり合わせたキャリアプランを話せると良いですね。

NGな答え方例文

一方、NGな答え方はどのようなものがあるのでしょうか。
例えば、このような回答が挙げられます。

研修制度が充実しているので、それらを活かして多くの資格取得を目指したいです

企業でどう活躍していきたいか?が不明瞭ですね。
取得した資格をどう活かしていきたいかを具体的に話せると、アピールにつながるでしょう。

仕事をすることを通して、プライベートを安定させたいです

確かにプライベートの充実は大切なことではあります。ですが、話がそれだけで終わってしまうと、アピールにならないどころか仕事は二の次という印象を与えてしまいます。

企業に貢献できるというアピールをしない、プライベートを重視、実現不可能な内容なども避けるべきでしょう。

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まとめ

どんなキャリアを積みたいかと聞かれたら?転職面接で答える時の注意点!ということで、転職面接におけるキャリアプランについて、聞かれる目的や答える際の注意点、例文などを紹介しました。

聞かれる目的としては、企業の経営方針に合っているか、応募者のキャリアプランがその企業で実現可能かを確認するためです。

キャリアプランの答え方の注意点としては、10年後の目標を具体的に挙げること、手段を具体的に挙げること、応募先に貢献できることをアピールすることが挙げられます。

また、OKな例文とNGな例文を紹介しました。

キャリアプランを整理して、転職面接でのアピールポイントにしてみてください。

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